アドリアン・ドメネッチ監督(1)の続きです。
Q6.フィジカル・技術による違いは?
A6.今はフィジカルの方が重視されています。それだけで選手を選ぶわけではありませんが、
フィジカルの重要さは昔と違います。以前は技術だけを見ていて、選手のポジション
での役割等は重視されていませんでした。現在はフィジカル能力をみてどれだけ
成長できるか、または同年代の選手達と比べてどの競争レベルにいるかも評価されます。
Q7.ジュニア部門(アマチュア部門)ではフィジカル・技術・戦術をどの割合で行っていますか?
A7.私の指導法からしますと、若い選手のトレーニングというのは選手を育成するという目的
を達することです。ジュニアース部門は競争上での直接的結果だけを目的とするのでは
なく、将来プロになる選手を養っていかなければならないと思います。
トレーニングは計画に含まれている一つの過程です。私の計画ではこの過程では技術
的なトレーニングが第一条件です。若ければ若いほど技術的なトレーニングの割合が高
くなります。技術を練習する際、体を使って練習するものですから体力がつきます。
一番若い選手たちには戦術も導入します。戦術も技術と一緒になり、技術の面で
進歩していけば、同時に戦術を多く導入していきます。
Q8.日本に行ったことがあるとおっしゃいましたが、日本でのサッカー事情(国内・日本代表)をご存知ですか?
A8.実際に日本にいたのは短い間でした。イタリアのユベントスとの決勝戦と、
10年後に三浦市で行われたジーコとのビーチサッカーの試合に招待されて再び
日本に行きました。 そのときは日本についてもう少し情報を得ましたが、今の事情は
良く知りません。
日本のサッカーについて知っていることは国際的に広がっていて、
マスメディアによる情報で、特に日本代表についての上達です。
Q9.2006年のドイツのワールドカップに向けての日本についてどう思われますか?
A9.日本のサッカーの指導者たちの目標及び監督(ジーコ)次第だと思います。
目標が主役になることであればまだ優勝候補の代表チームのレベルには達していない
と思います。決勝トーナメントに進出することはたいしたことで、
この目標は問題なく達成できると思います。
Q10.機会があれば日本へドメネッチさんの知識を伝えるつもりがありますか?
A10.ええ、もちろん。私の知識を日本に伝えられるなら誇りをもってそうします。